和食×スパイス one dish one spice!
和食×スパイス
アーユルヴェーダでは、心と体が慣れている食事をとることを勧めています。
日本人にとって馴染みがあって満足する食事は、和食です。
アーユルごはんannaでご提案している日本のアーユルヴェーダ料理は和食を基本としていますが、体調や環境に合わせて、体を整えるスパイスを使います。
おうち時間が増えてくると、代謝力、消化力がどうしても落ちてきます。この状態が長期化すると、健康問題もでてきそうですね。そんな時に、おススメしたいのが、スパイスを使うことです。
スパイスを使う料理というと、インド料理やスリランカ料理のような異国の料理を思い浮かべがちですが、ちょっとしたポイントを知ると、上手に和食に生かすことができます。
こういう状況の中、スパイスを取り入れて、ココロとカラダを元気にしていただきたいと思い、普段、教室でお伝えしている「和食×スパイス」のポイントをレシピと合わせて少しずつご紹介していきます。
【和食の香味野菜の使い方は…】
唐辛子、からし、生姜、ワサビ、シソ、山椒など、和食でも、香味野菜といわれる香りや味に特徴のある素材を使います。が、インド料理のような使い方をするでしょうか?
日本人の五感は豊かで、特に味覚は繊細です。
和食での香味野菜の使い方は、香りや薬効をほんのり取り入れる程度で素材の味や香り、色を生かすような使い方をします。
ですから、インド料理のようにスパイスが際立ちすぎると素材の色も香りも味も台無しになってしまいますので、注意が必要です。
【one dish one spice!】
まずは、ひとつの料理に、ひとつのスパイスで、シンプルに使ってみましょう。
和食はインド料理に比べて、油も少なく、塩分も強くないので、複雑なスパイス使いは必要ありません。特に、野菜だけのお惣菜の時には、よりシンプルに!
【スパイスはじめの一歩は、クミン!】
スーパーでも手に入るスパイスの一つ「クミン」。以前、ブログでもクミンティーの作り方をお伝えしました。まずは、クミンを日常に取り入れてみましょう。
クミンは、消化力、代謝力を優しく上げてくれるスパイスで、粉で使ったり、粒のまま使ったり、用途の広い優秀なスパイスです。
今回は料理に使うと便利なクミンオイルの作り方と利用法をご紹介します。
和食で定番の甘酢和えにクミンオイルを使うレシピです。
きゅうりやうど、蕪や大根、人参などの野菜の甘酢漬けは、さっぱりとしてとても美味しいですが、生野菜を使うので、煮物など加熱したものに比べて、消化に時間がかかります。もちろん食べる量にもよりますが、少し消化よく食べたい日には、スパイスの力を借りてみましょう。
~蕪ときゅうりのクミン和え(2人分)~
蕪 1個
きゅうり 1本
岩塩 小さじ1/2
甘酢(リンゴ酢100㏄+キビ砂糖大さじ2+岩塩小さじ1)
クミンオイル(ごま油大さじ1+クミン粒小さじ1/2)
- 甘酢を作る。調味料を小鍋にいれ、砂糖が溶けるまで温める
- きゅうりは皮を縞々に剥いて、1.5㎝幅に輪切りにする。
- 蕪は皮を剥き、きゅうりと同じくらいの大きさに角切りする。
- きゅうりと蕪をボールに入れ、岩塩小さじ1/2をよく絡めて4分程度おいてから、さっと水洗いし、キッチンペーパーなどで水けをしっかりとる。
- きゅうりと、蕪を甘酢に漬ける。
- クミンオイルを作る。小さな鍋かフライパンにごま油を入れ火にかける。油を熱したらまず、温度を確かめるために、クミン粒を2~3粒入れます。シュワシュワっと泡が出るくらい高温になっていたら、クミン粒を全部入れ、クミン粒の香りが出るまで炒めましょう。香りが出て焦んがりしてきたら、それ以上クミンが焦げないように、すぐに甘酢のボールに入れます。※焦がさないように、香ばしく炒りましょう!
甘酢の量は野菜の大きさなどによって、加減してください。お砂糖や塩加減もお好みで調整してかまいません。
油の種類を変えたり、野菜の種類を変えて作ると、バリエーションが広がりますので、好みにアレンジして、作ってみてください。